MSN-02  ZEONG
  ジオング

ジオン公国軍が1年戦争末期に開発したニュータイプ専用試作型モビルスーツMSN−02『ジオング』は、公国軍の技術の粋を結集して完成した究極のMSである。記録には3機が開発されたとあり、そのうちの1号機は赤い彗星の異名を持つシャア・アズナブル大佐が搭乗した。しかし、残る2・3号機は、未完成のままア・バオア・クー陥落とともに焼失したとされている。ここで紹介する機体は、戦時記録にも残っている1号機とはカラーリングや細部のパーツが違うことから、2号機か3号機であると推測できるが、その詳細は不明である。公国軍の計画では、これらの試作機をベースに高機動化した後継機の開発が検討されていたともいわれており、この機体の背面部には1号機には見られなかった多数のスラスターや増設パーツの装備に使われるであろう接続パーツらしきものも見られるため、後継機開発への実験的機体である可能性もうかがえる。